幼児期は、心身ともに人間性の土台をつくる大切な時期です。そして幼稚園の教育は、幼児の特性を踏まえ、遊びを中心として、環境を通して行うものです。
家庭から初めて集団生活に踏み出す子どもたち。そんな彼らにとって、はじめは幼稚園という新しい環境に戸惑い、不安な様子を見せると思います。そんな子どもたちも自分のことを大切に思ってくれる先生と出会い、少しずつ信頼を寄せていきます。そして、先生との信頼関係を築いた子どもたちは、安定した情緒のもと、幼稚園での遊びや生活、行事を経験していく中で、友だちや先生と一緒に遊ぶ楽しさを感じ、相手への思いやりや自分 の気持ちを調整することなどを学んでいきます。
人としてまだ未熟な子どもたちにとっては、我々大人には当たり前のことでも、周りの環境全てが新鮮に映ります。ですから、彼らの中に自ら人やものに関わろうとする気持ちが芽生えるような、そんな環境づくりをしていきたいと思っています。そのため、私たち教職員は、子どもたちの活動が豊かになるように、子ども一人ひとりに対して様々な役割を担わなくてはならない、と思うのです。
保護者の皆さまには、多様な経験を通して成長していくお子さまの姿を温かく見守り、一緒に喜んでいただけたら幸いです。